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【密着インタビュー】電動車椅子サッカー選手・永岡真理さんに聞く、重度訪問介護とともにある毎日

電動車椅子サッカーの選手として活躍する永岡真理さんは、ほぼ24時間の重度訪問介護を利用しながら自立した生活を送っています。週末の練習や遠征にとどまらず、学校・企業での講演活動など、その活動の幅は多岐にわたります。

永岡さんが競技を始めたきっかけや日常の過ごし方、そして大切にしている想い。かつては葛藤を抱えながらも、彼女を信じて支え続けてきたお母様のインタビューを交えてお届けします。

一日の生活リズム

永岡さん:
私はほぼ24時間、重度訪問介護を利用しています。朝の身支度から始まって、日中は電動車椅子サッカーの活動として戦術の分析やミーティングの準備をして過ごします。普及活動もしているので、その準備や打ち合わせも入ります。夜はヘルパーさんに夜勤をお願いして、就寝の介助や翌日の支度をしてもらってから休むという流れです。

外出も結構します。近くのスーパーに行くこともありますし、週末は練習に出かけます。個人練習に行くこともありますし、小中高校などの教育機関や企業から依頼を受けて講演をすることもあります。

電動車椅子サッカーとの出会い

永岡さん:
元々、体を動かすことが大好きでした。小学校1年生が終わる頃までは手動の車椅子で生活していましたが、病気の進行で動くことが難しくなり、電動車椅子に切り替えました。何かできるスポーツがないか探していたところ、新横浜にある「横浜ラポール」という施設でパラスポーツを体験できると知り、いくつかの種目を試しました。その中で電動車椅子サッカーが一番自分に合っていて、楽しくプレイできたので続けています。

最初はコートの上で動き回るだけで楽しかったのですが、そこにボールが加わり、チームの仲間とパスをつないでゴールまで運ぶ面白さを知りました。

サッカーを通して大切にしていること

永岡さん:
自分がどういう生活をしたいかを自分で決めて生きられることを、とても大切にしています。両親も高齢になっていくので、親に頼りきりになるのではなく、一人暮らしのような形で自立して過ごせることが一番大事だと思っています。

電動車椅子サッカーは今年ワールドカップが開催される予定なので、まずはそこに出場できるように頑張りたいです。もう一つの目標は、この競技をパラリンピックの正式種目にすることです。少しずつ普及させて、競技自体を大きくしていきたいと思っています。

人生は一度きりなので、やりたいことや挑戦したいことをどんどん周りに伝えて、自分のサポーターや応援してくれる人を増やしていきたいです。そうすることで、自分の生活がより自分らしいものになっていくと思っています。

母が語る、介護サービスを受け入れるまで

お母様:
介護というと高齢者のためのものというイメージがありました。でも障害者も対象になると聞いて、お願いしていいものか迷いがありました。人の手を借りることへの戸惑いや周りの目、「親がいるのに」という想いもあり、かなり悩みました。

電動車椅子サッカーを始める時も周囲からの反対が多く、私自身も最初は反対しました。それでも本人がやりたいと言うので、「お遊び程度なら」と思ってチャレンジさせたところ、親子のコミュニケーションが増えました。普段は話さないようなことも話してくれるようになり、他のきょうだいと同じように接することができるようになったのは本当に良かったと思います。

サッカーに取り組むようになってから、本人が物事に集中して取り組めるようになりました。習い事の一つとして考えるようになったんです。上の二人は好きなスポーツをやっているのに自分だけできないと悔しがっていた娘が、真剣に、楽しそうに競技へ向き合う姿を見て、私自身も励まされました。この子が動くことで私も動きますし、体も丈夫になった気がします。

娘に限らず私の子育ての方針は、最初から無理だと決めつけずに、挑戦できる時にできるだけ経験させることです。失敗しても自分の人生は自分で決めてほしいので、最終的な判断は本人に任せています。そして何より、子どもを信じることを大切にしています。

おわりに

ほぼ24時間の重度訪問介護という適切なサポートを受けながら、電動車椅子サッカーの選手として、また普及活動の担い手としてアクティブに毎日を送り、自身の人生を自らデザインしている永岡真理さん。

最初は介護サービスを利用することや競技を始めることに葛藤や周囲の反対があったとお母様は語りますが、「最初から無理だと決めつけずに挑戦させる」という家族の強い絆と信頼が、永岡さんの自立と挑戦を後押ししてきました。

「人生は一度きりだから、やりたいことを発信して応援してくれる人を増やしたい」という彼女の言葉通り、周囲のサポーターとともに自分らしい人生を切り拓いていくその姿は、同じように悩む多くの人々へ勇気と希望を届けてくれるに違いありません。

(※この記事は2026年3月に実施したインタビュー内容です。)

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